Message
こんにちは、藤田俊哉です。
現役を引退した後、”ヨーロッパで監督になる”という夢に向かって、ヨーロッパに移り住んで早3年半。
本場ヨーロッパのサッカーの奥深さを分かち合いたい。
この「藤田俊哉サロン」を通して、新たなサッカー仲間が増えることを楽しみにしています!
イングランド発
藤田俊哉サロン
(元日本代表MF)
©toshiyafujita
こんにちは、藤田俊哉です。
現役を引退した後、”ヨーロッパで監督になる”という夢に向かって、ヨーロッパに移り住んで早3年半。
本場ヨーロッパのサッカーの奥深さを分かち合いたい。
この「藤田俊哉サロン」を通して、新たなサッカー仲間が増えることを楽しみにしています!
FC Eindhovenとのアウェーゲームで勝ち点1以上を獲得すればVVV Venloのリーグ優勝が決まる——。綺麗な勝利で優勝に花を添えたいと思うけれど、本音は「確実に勝ち点1を獲得して一刻も早く優勝を決めたい!」という気持ちが強かった。
長いシーズンを戦ってきたが、こうして優勝を目前にしてから、緊張感やプレッシャーなどもあって苦しい時期が続いている。しかし、僕にはこうした状況にいられることがどことなく心地良く感じられた。選手時代に何度も味わったそれが蘇ってきたようで嬉しかった。
初めてのタイトルに手が届きそうな瞬間は、特別な緊張感があるもの。だからこそ忘れることができない思い出になる。引退したいま、選手時代に一番嬉しかった瞬間は?と聞かれたら、間違いなくリーグ戦で初優勝した瞬間!と答えるだろう。
そうしたなか、僕たちVVVはFC Eindhovenとの決戦に臨んだ。両チームともゴールを奪えずにいるなか、残り30分になった時点で、相手選手が2枚目のイエローカードを受けて退場となった。その後、相手は前線からのプレスを封印し、自陣エリアに引きこもってしまったのである。
ベンチではスタッフ陣で残り時間の使い方について議論が始まった。攻めるべきか、それとも攻めずに後ろでボールを回すか——。僕はこのままでも優勝できるのだから、無理に攻めてカウンターから失点してしまうリスクを負う必要はないと思い、後者を支持した。
そして残り時間、VVVの選手たちは後方で“ボール回し”をやり続け、0対0でタイムアップの笛を迎えたのだった。
この日のために長いシーズンをずっと戦ってきたので、正直な気持ち、結果が残せてホっとしている。昨年はリーグ2位になったにもかかわらずプレーオフで敗退し、1部昇格を果たせなかったという悔しい思いをしただけに、この優勝は本当に嬉しい。試合後の選手たちの姿を誇らしく思えた。
クラブのサポート、サポーターの応援…関係者すべてに感謝している。本当にありがとう!
VVV Venlo フジタトシヤ