3.222月～3月アメリカ・ハードコートシーズン振り返り

みなさんこんにちは。
腰の怪我もあって、一足早く日本に帰ってきてクレーコートシーズンに向けて調整中ですが、今回はアメリカでのハードコートシーズンについて書きたいと思います。

ニューヨークの大会はスキップして、今回はアメリカのデルレイビーチATP250、メキシコのアカプルコATP500、アメリカのインディアンウェルズATP1000の大会に出場しました。 デルレイビーチではデルポトロ選手の復帰戦となり、ラッキーなのかアンラッキーなのかよくわからないドローでした（笑）。もちろん、デルポトロ選手のベストなプレーではなかったとは思いますが、それでもパワーに押されてしまいました。自分のプレーも悪くはなかったと思いますが、チャンスをものにはできなかったです。ただ、デルレイビーチではダブルスにも出場し、初のベスト4まで行けたこと新たな自信になりました。ダブルスは不得意でしたが、プレーするのはとても好きで、「上手くなりたい」とずっと思っていたので、今後もトライしていきたいです。シングルスもダブルスもできる選手を目指したいですね。ダブルスに勝ち残っていた分、アカプルコに到着するのが遅れてしまい、現地で調整する時間が全くありませんでした。ここのコートは遅く跳ねるので嫌いではないのですが、やはり調整と移動疲れの分思ったようにはできませんでした。世界を転々とするツアーでは、こういったはよくあるので、仕方ないことだとは思っています。

その後、インディアンウェルズまで時間がかなりあったので、アリゾナに住むお世話になってるご夫婦の元へと向かい数日休暇を取りました。初のアリゾナでしたが、気候も過ごしやすく綺麗な場所でした。家も豪邸で、ジャグジー、プール、美味しいご飯と、とても快適で最高の休暇でした。遠征中気持ちを休めるところがほとんど無いので、このように休めるところはとても有り難く、また自分にとっても必要な時間だと感じました。

最近感じてることなのですが、身体が動ける状態であれば自分はいいテニスができると思ってるので、試合会場でほとんど練習をせず、コンディションの調整をメインにしていました。試合までの数日間は1日1時間だけという集中した練習しかしませんでした。練習時間を増やしてもしても疲れるだけですし、感覚があればなんとかなると思ってたからです。インディアンウェルズとは相性がいいのか毎年良いプレーができているので、今回も自分らしいプレーを発揮することができ、良い結果が残せたと思います。カナダの若手Felix選手との対戦はかなり苦しかった分、勝った時の喜びは大きかったです。彼の球のスピードに序盤から苦しめられ、正直セカンドセットの途中まで「勝てない」と思ってました。それくらい中盤まで攻められて押された状況からの逆転でした。ベスト16の試合では、急に腰が痛くなり、薬を飲んでも動けない状況にまでなってしまいました。朝のアップの時にいきなり痛みを感じそこから良くなりませんでした。なぜ痛くなったのか原因も分からず、そしてまたベスト8入りのチャンスを逃したことは本当に悔しかったです。テニス自体は調子がよく、メンタル面も安定していたので、「怪我さえなければ…」という思いもありましたが、仕方のないものだと思うしかないですね。

今回のアメリカツアーでは、各試合が終わった翌日の試合が無い日は一切テニスをしませんでした。しっかり休息するためにリラックスする時間に費やして、また次の試合で全力で動けるようにしていたので、それも踏まえて悔しかったです。

一方、デルレイビーチから振り返っても、テニスの内容は本当に良くなってきている実感があり、ランキングも自己ベストまであと少し。前十字靭帯の手術からやっと、自分の最高ランクが目の前まで来たことに興奮してます。たた、焦りは禁物ですし、そこに固執するつもりもないですが、今年の一つの目標として、超えていきたい壁ですね。腰の状況は帰国してから1週間経ちましたがまだプレーはできておらず、思いのほか捻った動作での痛みがなくならないので、まだ完治には時間がかかりそうです。時間はあるので、ゆっくり治療して、長い長いクレーコートシーズンに向けて調整していきます。