6.14クレーコートシーズンの振り返り②

みなさんこんにちは。

前回は、クレーコートシーズンの第1週目～3週目までの振り返りをしましたが、今回は4週目～6週目までのことをお伝えします。

4週目 1大会休み（マドリード、トレド観光）

クレーコートシーズンに入り、大会ではあまり勝つことができなかったので試合数自体は少なかったですが、大会は精神的にも疲労が溜まることや、最後の全仏オープンまではまだまだ先が長いこともありマドリードの週は休みを取り、大会には出場しないことにしました。あまり海外で長い休みを取ることもないので貴重な時間でした。数日オフを過ごした後練習を再開する予定でしたので、マドリードには行っていました。少し旅行したいと思い、電車に乗って30分くらいの所にある トレド に二泊滞在しました。「古都」ということもあり、とても古い町並みでしたが、マドリードへ旅行する際には、「トレドに行くべき！」と、ネットに書いてある場所だけに日本人観光客の方々も時折見かけました。
自分自身初めての一人旅で少し緊張しましたが、非常に良い経験となりました。トレド自体は小さい街なので2日かけてほぼ全て歩いて回り、かなり疲れましたが、中世ヨーロッパの歴史的な建物や博物館など面白い物が沢山あり、本当に楽しかったです。
今まではあまり海外で観光をしてこられなかったのですが、テニス選手として、せっかくこうして色々な国々に来る機会がありながらも、「もう来られない国や街があるかもしれない」と考えると、「色々な場所や世界を見るのも大切なことだな」と思い、時間がある時には観光に行くようにしました。リラックスもできましたし、自分にとって有意義な時間になりました。

2週目 バルセロナ（スペイン）
予選一回戦 7-6(3),4-6,6-3 Denis Kudla戦
予選二回戦 6-4.4-6.6-3 Damir Dzumhur戦
本戦一回戦 1-6.4-6 Diego Schwartzman戦

スペインでは観光することもできリフレッシュした状態でマスターズ1000ローマ大会の予選に出場しました。この大会も初出場となります。クレーシーズンのマスターズ1000のレベルは相当高いのですが、予選では2試合ともフルセットで勝ちきることができました。クレーコートでフルセットでの勝利がまだなかったので、足の心配もかなりなくなり自信を与えてくれました。
そして本戦一回戦では、またシュワルツマン選手との対戦になりまして、「なぜこんなに何回も当たるんだ！」って感じですが、ドローの対戦表を見てシュワルツマン選手を見つけた時に「勝ち上がれば、対戦するだろうな…」とも思っていました（笑）
この日のシュワルツマン選手はバルセロナの時よりもパフォーマンスが良く、手も足も出ませんでした。これで彼には0勝3敗…　あまり続けて負けることがないので悔しいですが、僕は彼のことを尊敬していますし、「やはり強いな」と実感しました。体の強さもメンタルの強さも見習うべき所があると思っています。だからこそ僕と同じ170センチという小柄な体でも世界のトップ選手たちと渡り合えてるいるのだと思いますし、まだまだ強化できる部分が僕にはあると思うと、自分自身が楽しみでもあります。
また、ローマでも少し観光に行ってきました。街並みも素晴らしかったのですが、サンタンジェロ城とコロッセオは特に印象に残る場所でした。コロッセオは、昔あの場所で沢山の人が闘い、亡くなったと思うと悲しい面もありますが、当時の技術であれだけの建物を作ったことには驚かされるばかりです。水を入れて海上戦をすることもできたそうで、すごい技術だと感嘆しました。ローマに行かれる際はぜひ行ってみてください！

6週目ジュネーブ（スイス）
S 一回戦 2-6.6-7(7) Emests Gulbis戦
D 一回戦 4-6.6-7(3) Marach/ Pavic戦
ジュネーブでの大会は、全仏オープンの前哨戦です。スイスは、治安や幸福度などの世界ランキングでは常に上位に選ばれていますね。街はとても綺麗で、親切な人々ばかりでしたが、物価はとても高く、カツカレーが30ユーロ（約3,500）円と驚きの値段でした。
大会会場はのどかな場所で、正直ツアーと言うよりはチャレンジャーの雰囲気でしたが、それはそれで懐かしく、高田さんはとても気に入っていました（笑）
試合は一回戦で敗退してしまいましたが、テニスの内容自体は悪くなく、全仏に向けての調整という意味ではとても良かったと思います。ダブルスはベランキス選手と組み、一回戦で第1シードに敗退しましたが、初めてのペアリングとしては上出来だったと思います。