西岡良仁 NEVER GIVE UP

西岡良仁 NEVER GIVE UP

photo:©yoshihitonishioka

11.62019楽天オープンとヨーロッパシーズン



みなさんこんにちは。2019シーズンもほぼ終わりに近づいていますが、今回は楽天オープンとヨーロッパシーズンを振り返ってみたいと思います。
西岡選手(イメージ)
今年の楽天オープンは、ギリギリでしたが初めて本戦にダイレクトインすることができました。アメリカシーズンでしっかりポイントを稼ぐことができたたのが功を奏しました。
本戦一回戦でソウザ選手と対戦。シンシナティオープンの予選決勝で対戦しており、その時勝利しているので自信を持って臨みました。正直、調整中は調子が良くなく、思ったようにプレーができず、特に得意のバックハンドがどうしてもうまくいかないことからポイントの展開が思ったように組み立てられなかったので、ソウザ選手との試合はただ勝つことだけに集中していました。先にリードされましたが、集中力切らさずプレーできたこともありストレートで勝利しました。この試合のように、調子が悪い時でも勝利できることが大事なステップだと思っています。しかし二回戦ではプイユ選手に何もさせてもらえずに敗退。自分が良くなかったのもありますが、組み立てる前にポイントを終わらされてしまったように思います。冷静さを欠いたプレーでもあったのが反省点です。

楽天オープン
一回戦 Sousa, Juao 75.63 ○
二回戦 Pouille, Lucas 16.26 ●
西岡選手(イメージ)

楽天オープンの後、スウェーデン・ストックホルムへ。行ったことのない国でプレーしたいということもあり、この大会を選びました。調べた所、ジブリの魔女の宅急便のモデルになった都市の一つでもあるそうで、着いたらすぐ観光に行きました。試合までの時間、街に出かけて観光に行くことでリラックスできるのでとても有意義でした。ストックホルム在住の日本人の方に案内もして頂けたので、色々な所を見て回ることができました。
ストックホルムは寒いので、もちろんインドアコートになります。コートのスピードなど感覚的には好きな会場でした。
一回戦は自分と似たようなタイプのアルボット選手。長いラリーになるのは覚悟して、いかにどちらがミスなく攻めることができるかの我慢勝負でした。ファーストを落としセカンドもリードされましたが、そこから逆転し、ファイナルは完全に自分のペースに持っていくことができ、勝ち切りました。
二回戦は過去対戦して一度勝利してるフリッツ選手。一度勝っている分、試合の組み立て方を把握していたのでプレーしやすかったです。一発でエースを取ることのできる選手なので、全て入ったら仕方ないですが、要所要所でしっかり抑えてプレーでき、相手に主導権を握らせない試合展開ができました。
三回戦はクラジノビッチ選手。とてもアグレッシブで、甘いボールがあればすぐ展開してネットも取ってくる選手なので安定して攻められたらきつくなると思っていましたが、予想通りしっかり攻め切られました。もう少しエラーがあると思っていたのですが、ミスも少なく安定して中に入ってプレーしてこられたので、常に主導権を握られてしまい苦しい展開になりました。自分のプレーはあまり悪くは無かったですが、それ以上にクラジノビッチ選手のプレーが良かったとお思います。試合後に話をした時にも「今週とても調子がいい!」と言っていたほどなので、やはり自信を持ってプレーすることは大事なことだと感じました。

ストックホルムオープン
一回戦 Albot,Radu 36.64.61
二回戦 Fritz, Taylor 75.64
ベスト8 Krajinovic, Filip 36.46
西岡選手(イメージ)
ストックホルムでベスト8敗退になったため、翌週のバーゼルへのSEが無くなり予選からとなりました。ただ金曜日にストックホルムで試合をしているので、移動できたのが土曜日早朝。そしてバーゼルでの試合も土曜日夕方…。めちゃめちゃタフな1日でした。
朝イチの飛行機に乗り、昼頃ホテルに到着。試合はNB16時でしたので2時間ほど睡眠をとり、練習会場へ。(練習会場と本戦会場が別で約20分)ギリギリまで休みたかったので予定をギリギリにしていたら試合進行が予想より早く、アップを早急に切り上げて会場へ。16時過ぎに到着し、16時15分には試合に入るという過去一番時間がない中での試合でした(苦笑)試合会場に15分前に着いて、そのまま試合した人っているのかな?(笑)
そんな状況の中、予選一回戦は無事勝利しましたが、流石に二回戦目で体がキツく動けなかったです。テニスは本当に過酷なんだと再認識する大会となりました。

バーゼル(スイス・インドア)予選
一回戦 Balazs, Attila 63.62
予選決勝Dellien, Hugo 57,26
西岡選手(イメージ)


最終戦は今年最後のATP1000のパリマスターズ。最初は予選にも入れていなかったのですが、欠員が多く出たこともあり、出場できました。本戦のレベルはもちろんですが、予選のレベルも非常に高く、やはり最終戦ということもあって選手のモチベーションも高い大会でした。
パリには毎年全仏オープンの時には行っていますが、冬の時期に行くのは初めてで、また違った景色を体感することができました。パリでも現地在住の方に色々な所に連れて行ってもらい観光もしました。いつも色々な街でで様々な方々に助けていただき感謝しています。
予選一回戦の相手はF. ロペス選手で全米では悔しい敗戦をしましたが、今回はリベンジできました。お互いブレークできず、セカンドセット中盤までもつれていましたが、先にブレークしてから流れが一気にきてそのまま押し切ることができました。
予選決勝は数年前に全豪オープンで敗退したセッピ選手。展開が早く弾道も低い選手でストロークでアグレッシブにプレーしてくるため少し苦手意識がありました。案の定お互いラリーの応酬になり、先にどっちが仕掛けるか、という展開が終始続きました。ファイナル3-5までいきましたが、そこから相手が少し引いたところを攻め続け、逆転できました。思い切ってプレーしていけたことが勝利のカギだったと言えます。
本戦一回戦は初対戦のストルフ選手。サーブとフォアハンドが強烈でした。終始ストローク戦では分があり、とても良いプレーをできていましたが、一方相手の良いサーブが入り、しのがれる展開が続き、後半ブレークできずに敗退しました。正直自分のプレーはとても良かったですが、欲しいポイントを取れなかったところが敗戦理由だと思います。

パリマスターズ
予選一回戦 López, Feliciano 67(2),63,62 ○
予選決勝 Seppi, Andreas 63,36,75 ○
本選一回戦 Strife, Jan- Lennard 64,57,26 ●


今回は成績的にはもっと上を目指したかったですが、全体的にはかなり良いテニスができましたし、常に高いレベルの選手たちと試合ができていることに自信を持ちたいと思います。
今年はまだフィンランドとデビスカップがあるので、残りわずかですがそこに向けて頑張ります。特にデビスカップでは、沢山の方々がマドリッドに来てくれると嬉しいです!是非応援お願いします!

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07.5 西岡良仁ウィンブルドン活動報告

PROFILE プロフィール

西岡良仁選手は1995年生まれの21歳。
15歳の時に(公財)盛田正明テニスファンドの支援を受けて
数多くのプロ選手を輩出するアメリカのIMGアカデミーにテニス留学。
2014年にプロに転向すると、同年の仁川アジア大会ではシングルスで優勝。
日本に40年ぶりの金メダルをもたらしました。
2015年にはテニス4大大会の一つである、全米オープンテニスでグランドスラム
本戦初勝利を挙げました。
デビスカップ日本代表にも初召集され、ダブルスで日本代表として初出場しております。
2016年も全豪オープン、ウィンブルドンにて本戦に出場。
今後も活躍が期待される選手です。
所属 ミキハウス

SCHEDULE スケジュール

1.29~2.4
オーストラリア Caterpillar Burnie チャレンジャー
2.5~2.11
オーストラリア Smart Fibre Launceston チャレンジャー
2.26~3.3
U.A.E. Dubai Duty Free ATP500
3.8~3.18
アメリカ Indian Wells ATP1000
3.21~4.1
アメリカ Miami Open ATP1000

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