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Team World Cup 2017

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今日は約2ヶ月後にせまってきた Team World Cup についてお話したいと思います。まず、Team World Cup は世界選手権のない年に開催される団体戦のみの世界大会で、前年の世界選手権の団体戦における上位4カ国のみが参加することができます。ちなみに世界選手権は2年に1度開催されています。今回のTeam World Cupはオーストリアのザルツブルグで開催され、日本、ドイツ、スイス、オーストリアの4カ国が出場し、各国4名の選手で競います。これは他の競技では珍しいのではないかと思いますが、男女比に決まりはなく、男子4名でも女子4名でもルール的に問題はありません。男女合わせて4名しか代表に選出されないので、この大会に参加できるということはとても光栄に感じています。

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さて、ここからはTeam World Cup独特のルールをご説明していこうと思います。世界選手権の団体戦は各種目(直転・斜転・跳躍)2演技ずつの計6演技の合計点で競います。それに対してTeam World Cupも6つの演技を行ないますが、直転を2演技、斜転を2演技、跳躍を1演技と残りの1演技はどの種目でもよく、各国得意な種目を選んで演技します。

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試合は6つのラウンドに分けてすすんでいきます。各ラウンドでそれぞれの国が1演技ずつしていくのですが、そのラウンドで一番点数の高かった国に4ポイント、次に点数の高かった国に3ポイント、次の国に2ポイント、一番点数の低かった国に1ポイントが与えられます。つまり単純に演技の点数が加算されていくわけではなく、ラウンドごとに順位がつけられ、それに準じてポイントが加算されていくというルールです。

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そして、各国に【ジョーカー】というカードが1枚ずつ与えられています。このジョーカーの使い方が試合の勝敗をわけるといっても過言ではありません。試合が始まる前に6演技のうちの1つの演技にこのジョーカーをかけることができ、ジョーカーをかけられた演技は獲得ポイントが2倍になって加算されます。つまりジョーカーの演技がそのラウンドで1番高い点数をとれば、一気に8ポイントも獲得できるわけです。反対に点数が一番低いと2ポイントしか獲得できないということになります。前回大会では、私の直転の演技に日本チームのジョーカーを任せていただき、無事に8ポイント獲得できましたが、さすがに緊張しました(笑)

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ちなみに、当日の試合前に各ラウンドでどの国がどの種目の演技をするのかという情報だけ与えられるので、その情報をもとに自分の国のどの演技にジョーカーをかけるのかを決めることになります。このようなシステムで試合がすすんでいくので、ゲームのような感覚で観客の皆さんも楽しめるようになっています!雰囲気も独特で、大会によってはMCや照明がついていたり、ラウンドの間にショーもあってとても盛り上がります!

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日本は前回大会で初の世界一になっていますので、連覇できるようにしっかり良い準備をしていきたいと思います!!肝心の演技内容は昨年の世界選手権とほとんど変えない予定なので、結果にもこだわりつつ自分の目指すべき演技ができるよう、更に高い完成度を求めて練習していきます。皆様、応援宜しくお願いいたします!!!