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こんにちは、藤田俊哉です。
現役を引退した後、”ヨーロッパで監督になる”という夢に向かって、ヨーロッパに移り住んで早3年半。
本場ヨーロッパのサッカーの奥深さを分かち合いたい。
この「藤田俊哉サロン」を通して、新たなサッカー仲間が増えることを楽しみにしています!
イングランド発
藤田俊哉サロン
(元日本代表MF)
©toshiyafujita
こんにちは、藤田俊哉です。
現役を引退した後、”ヨーロッパで監督になる”という夢に向かって、ヨーロッパに移り住んで早3年半。
本場ヨーロッパのサッカーの奥深さを分かち合いたい。
この「藤田俊哉サロン」を通して、新たなサッカー仲間が増えることを楽しみにしています!
2017-18シーズン、リーズ・ユナイテッドは4勝2分と上々のスタートを切った。
リーズ到着後、僕は8月12日のホーム開幕戦のプレストン戦と翌節のフラム戦を観戦した。ホームで行われたこの2連戦は、いずれもスコアレスドローに終わったが、ホームスタジアムであるエランド・ロードの雰囲気を存分に楽しむことができた。3万3000人ものサポーターが熱い声援を送り続けるスタジアムはとても迫力がある。このスタジアムでプレーできる選手たちを羨ましく思えた。
試合内容は2試合とも力強さを前面に出したプレーが目立った。そうしたなか、サポーターたちは『力強いボールの奪い合い』や『激しいタックル』といったプレーシーンに対し、大きな拍手を送っていた。観客が好むポイントがここまで違うのか……。大きな驚きだったと同時にとても新鮮でもあった。
選手交代シーンでは必ず大きな拍手をもって選手をねぎらう。怪我で退場を余儀なくされた選手に対してももちろん同様だ。応援スタイルを見ても、ゴール裏にサポーターが集まって応援するスタイルではなく、スタジアム全体で歌い、声援を送る。こうして試合を観ているだけでも、イングランドのフットボール文化や歴史の深さを感じることができた。
今シーズンから指揮を執るトーマス・クリスチャンセンが目指すプレースタイルは、スペイン流のパスサッカーだ。時間の経過とともに、イングランド特有の力強いフットボールに柔軟性のあるスペインのパス回しが加わるはずだ。そして、さらに攻撃的なスタイルとなってスケールアップし、昇格に向けて力強く進んでくれるだろう……。
そんなことを考えていた矢先、昨シーズン27ゴールを奪ってリーグ得点王に輝いたエースストライカーのクリス・ウッドが、プレミアリーグのバーンリーへ移籍することが発表された。報道によると移籍金21億円と言われる。チャンピオンシップとプレミアリーグのスケールの違いを肌で感じた。
それから数日後には、今度は新戦力となる大型ストライカー、ジェイ・ロイ・グロットの加入が発表された。オランダ1部リーグのNECでプレーしていたグロットは、オランダ国内で高い評価を受けていた若手の有望株だ。抜け目ない補強だと言えるが、ヨーロッパに来てから、このスピード感にはいつも驚かされる。
グロットは、オランダからの加入選手だから親しみを感じずにはいられない。この19歳FWのスピードある突破からの得点シーンがたくさん見られることを楽しみにしている。
リーズ・ユナイテッド フジタトシヤ