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こんにちは、藤田俊哉です。
現役を引退した後、”ヨーロッパで監督になる”という夢に向かって、ヨーロッパに移り住んで早3年半。
本場ヨーロッパのサッカーの奥深さを分かち合いたい。
この「藤田俊哉サロン」を通して、新たなサッカー仲間が増えることを楽しみにしています!
イングランド発
藤田俊哉サロン
(元日本代表MF)
©toshiyafujita
こんにちは、藤田俊哉です。
現役を引退した後、”ヨーロッパで監督になる”という夢に向かって、ヨーロッパに移り住んで早3年半。
本場ヨーロッパのサッカーの奥深さを分かち合いたい。
この「藤田俊哉サロン」を通して、新たなサッカー仲間が増えることを楽しみにしています!
3週間にわたる“欧州視察”を終えて、ふたたびイングランドのリーズへ戻ってきた。
9月27日はリーズからもっとも遠い場所、カーディフでのアウェー戦が行なわれた。リーズはイングランドだが、カーディフの本拠地はウェールズにある。試合は上位争いしているチーム相手に、1対3で敗れて残念な結果となったが、それでもリーズ・ユナイテッドは、リーグ3位をキープしている。首位カーディフとの勝ち点差は「3」。気持ちを切り替えて、次節から巻き返しをはかり、最後まで首位争いをしていきたい。
試合も厳しかったが、今回のアウェーゲームはなかなか移動もハードだった。
選手たちは試合前日にホテル入りし、いわゆる“前泊”という形を取ってゲーム(19:45キックオフ)に備える。試合後は後泊せず、4日後にふたたびアウェーゲームを控えているため、そのままリーズへと移動した。終電の関係上、電車移動はできないため、カーディフ空港からリーズ・ブラッドフォード空港まで飛行機をチャーターしていたのだ。
この日のリーズの天候は悪く、空港周辺に霧が発生したため、飛行機はマンチェスター空港に行く可能性があるとのことだった。そんな不安もあったが、予定どおりリーズに戻れて安心した。
しかし、リーズ・ブラッドフォード空港でちょっとしたハプニングに見舞われた。僕たちのチャーター機は無事に到着したものの、その後スタジアムへ移動するためのチームバスが見当たらないのだ。最悪の場合、到着がマンチェスター空港になるとの情報が流れたこともあり、チームバスがマンチェスター空港へと向かっていたのである。
こうして、しばらく空港でチームバスの到着を待ってから、スタジアムへと向かったのだが、結局、解散時間は深夜2時近くになってしまった。チャーター機はクラブ関係者約50人しか乗らないため、小さなプロペラ機ではあったが、フライト時間は1時間もかからないことや、カーディフ空港からカーディフ・シティスタジアムまで車で20分程度と近いこともあり、とても便利だった。
一方、リーズからそのままバスで移動した場合は、4時間以上かけて280キロの道のりを戻ることになるのだから大変だ。次節へのコンディション調整においてもベストな選択だったと言える。前述のトラブルがなかったらもっと早く着いていたが、それでも1時間半も短縮できた。じつは、今回の移動手段は初めてのケースなのだとクラブ関係者から聞いた。今シーズンからの新たな試みのひとつだが、移動手段を取ってみても、クラブはプレミアリーグ昇格を目指して改革に乗り出している。
今回のカーディフは、今年6月にチャンピオンズ・リーグ決勝で訪れた記憶に新しい場所だった。会場のカーディフ・ミレニアム スタジアムからカーディフのホームスタジアム(カーディフ・シティスタジアム)までは車で10分もかからない距離にある。ミレニアムスタジアムよりも小さめであるこのスタジアムは、サッカー専用スタジアム(収容人数3万3280人)なので観戦に最適な規模だ。芝生は短く、非常に良い状態に保たれている。ピッチは固めで、たっぷりとまかれた水は、ボールの走りをよくさせる。おのずとプレーのテンポが上がるので見ていて気持ちがいい。これが冬場にはどんな状態となるのかにも注目している。カーディフのスタジアムも非常に良いスタジアムだと感じた。
これまで案外見落としてきただけだとも思うが、カーディフ・シティのベンチシートがホームチームとアウェー(ゲスト)チームで違う作りになっていた。アウェーチームのシート後方部分の座席は、一般席と同様の固いシートだった。些細なことかもしれないが、このようなところからホームアドバンテージを作り出そうとしているのであろうか? リーズにとっては悔しい日となってしまったが、スタジアムにもいろんな特徴があると再確認した日となった。
次節のシェフィールド・ウェンズデーのスタジアムはどんな感じなのだろう? 試合結果とともに楽しみにしている!
リーズ・ユナイテッド フジタトシヤ