HIS SPORTS SECTION

イングランド発
藤田俊哉サロン
(元日本代表MF)






Presented by HIS

©toshiyafujita

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こんにちは、藤田俊哉です。
現役を引退した後、”ヨーロッパで監督になる”という夢に向かって、ヨーロッパに移り住んで早3年半。
本場ヨーロッパのサッカーの奥深さを分かち合いたい。
この「藤田俊哉サロン」を通して、新たなサッカー仲間が増えることを楽しみにしています!

(c)toshiya fujita

2018.4.24
井手口を訪ねて300キロの旅路へ

クルトゥアル・レオネッサの井手口陽介を訪ね、スペインのマドリードから北西に約300キロのレオンへ車を走らせた。砂漠をイメージさせるような景色を眺めながら進む3時間半の旅。その車中では井手口のクラブにおける現状や、彼のイメージする今後の展望など様々なことを考えていた。
最近リーグ戦の出場のない彼の心境を思うと心配ごとも多く、不安を抱えながらトレーニング場に向かうことになった。
しかし、ピッチで見た井手口は、私のそんな考えなど軽く吹き飛ばしてくれた。 彼のプレーはいつも通りで、非常にアグレッシブであり堂々としていた。とくにゲーム形式では、井手口の激しいチャージによりチームメイトがエキサイトする場面もあるなど逞しい一面も見ることができた。
もうひとつの心配はコンディショニングだった。試合出場機会が減っているため気になっていたが、チームのトレーニング後、ひとりピッチに残り個人的なメニューをこなし、調整することでコンディションを保っていた。
リーグ戦も残り5試合。そのなかで少しでも多くの出場機会があることを願っている。試合のピッチに立てばきっと結果を残してくれるに違いない。
チームのトレーニングを見るかぎり、井手口の守備力は際立っていた。とくにポールへのアプローチの速さは相変わらず鋭いものがあり、彼がスタメンに名前を連ねてもまったく見劣りするものなどないと感じた。
今シーズンにおいて残されて時間は限られてきたが、引き続きチームメイトとのコニュミケーションをはかり、自分を主張することも忘れず、チームの勝利を目指し、思い切りプレーしてもらいたい。
監督のルベン、テクニカルダイレクターのオスカーは井手口の実力を高く評価していた。残留をかけたシビアな戦いが続いているため、起用するタイミングが難しい…とオスカーは話していたが、井手口にはそのような彼らの見解が間違いであったと思わせるような活躍を見せ、クルトゥアル・レオネサのスペイン2部リーグ残留の原動力となってもらいたい。
トレーニング後には市内で食事を楽しんだ。市民が集う広場のカフェでゆっくり話すこともできた。シャイで口数の少ない彼ではあるが、それらのなかからも、今後の方向性を明確に持つスマートさと、力強さを感じた。
長かった今年の冬もようやく終わったヨーロッパ。太陽を待ちわびていた多くの人々はテラスや広場に飛び出し、最高のシーズンを満喫している。そんなヨーロッパの最高の気候のように、井手口もリーグ戦のピッチでアグレッシブなプレーを発揮し、試合を楽しんでもらいたい。その後にはロシアワールドカップでのチャンスが待っているはずである。
レオンで彼のプレーを見ることができ、彼の思いも確認できた。この先の井手口の活躍を楽しみにしている。



リーズ・ユナイテッド フジタトシヤ


PROFILE

藤田俊哉(ふじた・としや)
1971年10月4日生まれ、静岡県出身。
清水市商高-筑波大-磐田-ユトレヒト(オランダ)-磐田-名古屋-熊本-千葉。
日本代表24試合・3得点。J1通算419試合・100得点。
J2通算79試合・6得点。

J1では、ミッドフィルダーとして初めて通算100ゴールを叩き出した名アタッカー。
2014年からオランダ2部リーグに所属するVVVフェンロのアシスタントコーチとして活動。
今夏よりリーズ・ユナイテッドへ移籍した。

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